「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門マクロ編・ミクロ編」を読んだ感想。
どうも、大学4年生の「しゆう」です。
先日、「セイラー教授の行動経済学入門」という本を読みました。
経済学を本格的に学んでいない僕にとっては、この本の内容があまりに難しかったので、一から経済学を勉強しようと思い、表題の本を手に取った次第です。
結局行動経済学については未だに深く理解できていませんが、「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門」はデータに基づく分かりやすい本だったので紹介していきます。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門マクロ編・ミクロ編
この本はアメリカの経済学者である、ティモシー・テイラー氏によって、元々は1冊にまとまった形で書かれていました。
そして、日本語版を刊行するにあたり、読みやすいように「マクロ編」と「ミクロ編」の2冊に分けられたのです。
監訳者である池上彰氏によると、この本はミクロ編を読んだ上で、マクロ編に移ることを想定して書かれています。
マクロ経済学は個々のプレイヤー(経済活動をする個人や会社、政府)に注目し、マクロ経済学は経済全体の動きを視野に入れます。
上でマクロ経済学とミクロ経済学についてまとめられている通り、「身近なものから理解していき、全体を見通せるようになる」そんなコンセプトの本です。
文章・データ・語句どれをとっても分かりやすい
経済学を学ぶ上で大変なのが、経済用語の意味についてだったり、データやグラフが何を指し示しているか?ということですよね。
この本では、1つ1つを細かに解説してくれています。
文章の分かりやすさ
例えば「規模の経済」という言葉が使用された文章の例です。
規模の経済とは、大量生産によってコストが下がる傾向のことを 指す言葉です。
このように、全ての経済用語ではないにしろ、聞き馴染みのない言葉に補足的説明が入っています。
さすが「入門」とついてるだけあり、用語のフォローは抜群です。一番人気というのも納得ですね。
データの見やすさ
この本では、それぞれの話題に細かくデータが用いられています。
アメリカ・日本等の実例を用いることもあれば、分かりやすいように抽象化した数字で解説していることも。
更には、グラフや図で解説している章もあり、理解度は抜群に深まることでしょう。
語句の丁寧さ
上で文章が分かりやすいと書きましたが、それだけでなく経済用語が出てくるたびに、下部に語句解説がついてきます。
いちいち巻末で調べる手間や、ネットで調べる手間がなく、ストレスフリーで読んでいける点も入門書としてはありがたいですね。
内容的には高校の経済+α
ミクロ編では、分業や独占禁止などについて。
マクロ編では、GDPや金融政策などについて。
それぞれ、高校の政治・経済でやったような内容を深堀して解説しています。
それに加えて、どうすれば今後の経済が良くなっていくのか。
今後経済は、どんな選択をしなければいけないのか。を著者の考えとして、まとめているので、ただ学んで終わりじゃない思考力も付きます。
読んでみた感想
行動経済学を紐解くために買った2冊ではありますが、行動経済学は行動経済学で別分野なのだと感じました。
この本で学べたのは、世の中にある経済の仕組みだったり、政府が取ってきた政策の意図だったり、もっと大きな枠組みで語られるものだと思います。
1から経済学を学びたい人は、マクロ編・ミクロ編どちらも買うのがお勧めです。
是非手に取ってほしいと言える、分かりやすくて為になる本でした。