大学生しゆうのブログ

大学の学費にあたる140万円を、フル単しながら1年半で貯めたしゆうです。大学生にとって重要な、アルバイト・就活・サークルなどの情報がてんこ盛り。

奨学金を返せないのは借りた本人が悪い

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奨学金破産の問題について、4月から就職する奨学生が考える。

 

どうも、大学4年生の「しゆう」です。
2/12に朝日新聞デジタルにて、「奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人 親子連鎖広がる」という記事が配信されました。
この記事はSNSでも拡散され、Twitterのトレンドワード入りも果たしています。

かくいう僕も奨学金を借りている大学生、通称「奨学生」です。
そして、2018年の4月から大学を卒業して、一社会人として奨学金を返していく身でもあります。

そこで奨学生からみた奨学金破産問題を書いていきます。

 

 

奨学金破産問題とは

奨学金破産の概要

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奨学金破産が今回問題になったのは、「奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人 親子連鎖広がる」という記事から始まっています。

機構などによると、奨学金にからむ自己破産は16年度までの5年間で延べ1万5338人。内訳は本人が8108人(うち保証機関分が475人)で、連帯保証人と保証人が計7230人だった。国内の自己破産が減る中、奨学金関連は3千人前後が続いており、16年度は最多の3451人と5年前より13%増えた。

 色々と数字が出てきていますが、要は1年間に3,000人前後の自己破産者が出ており、年々破産者は増えているとのことです。

本来、奨学金の役割は学業の助けとなり、良い就職先にも恵まれるはずの「大卒」を手に入れるためです。それにもかかわらず、想像以上の自己破産者がいたため、話題にあがったのだと考えられます。

 

奨学金破産に関わるデータ

日本の奨学金は基本的に貸与型(返すことが前提の借金)です。
これは「独立行政法人日本学生支援機構 - JASSO(以下、機構)」の利用者が多く、機構では給付型(返さなくてもいいお金)より貸与型の方が多いためでもあります。


引用:
機構IR

 以上のように給与が下がっているにも関わらず、授業料が上がっていることが背景です。(平均入学料も年々上がっています。)

 

奨学金を返せないのは借りた本人が悪い

上の記事やデータを踏まえた上で僕が思うのは、「奨学金を返せないのは借りた本人が悪い」です。
では、なぜそう思うのか?3つの理由があります。

■3つの理由■
1.奨学金が借金なのは高校生でも分かること
2.高校⇒就職⇒大学のルートもあること
3.延滞制度や免除制度もあること
 

 

1.奨学金が借金なのは高校生でも分かること

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奨学金を借りる際には様々な書類に記入しなくてはなりません。
特に機構の奨学金を借りるなら高校生の時点で申し込みをしている高校生も多いです。

申込をする際には、「奨学金は返済する必要があること」は用紙にも明記されているはずですし、高校教師からも説明があります。
事実、僕の高校でも奨学金申し込みの説明をパソコン室で行いました。

更には、大学に入ってからも強制参加の奨学金説明会が毎年行われ、年度を更新するたびに家庭環境や学習状況を機構に送る必要があります。
そのため、奨学金返済期間に入る前に返済義務があることは必ず耳にしているのです。

 

これだけ返済に関する話を聞いているのですから、いざ返済期間に入って苦しいからと言って、「知らなった」では済まされません。

 

2.高校⇒就職⇒大学のルートもあること

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奨学金を返せるかどうか不安であるなら、そもそも借りなければ良い話です。
「高校卒業後すぐに入学しなければいけない」というルールがあるわけでもないですし、実際に大学入学にあたって社会人入試を採用している大学も多くあります。
>>社会人入試を実施|日本の大学|検索結果一覧-1

制度も整っていますし、最近だとロンドンブーツ1号2号の田村淳さんも青山学院大学の入試を受けています。
>>ロンブー淳、青学大受験し手応え「空気に飲まれずやれた」

 

世間にも認められ、大学からも認められているのだから、わざわざ借金をしていくこともないでしょう。
しかも最近では社会人支援をしてくれる企業もあります。

例えば、MKタクシーでは給与保障や学費負担までしてくれる採用制度が充実していますし、寮を完備してくれる会社もあるのです。
>>社会人 大学入学支援 採用制度|乗務スタッフ採用情報|採用情報|MKタクシー
>>就学支援プロジェクト | 北海道エネルギー株式会社

 

3.猶予制度や免除制度もあること

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ここまでの2点の理由を見て、「急な怪我や病気で働けなくなって返済ができない人もいるのにひどい」と思った方もいるかもしれません。
しかし、奨学金には減額制度や猶予制度、免除制度もしっかり用意されています。

 

減額制度

減額返還制度は、災害、傷病、その他経済的理由により奨学金の返還が困難な方の中で、当初約束した割賦金を減額すれば返還可能である方を対象としています。
出典:減額返還 - JASSO

意外と知られていないかもしれませんが、奨学金には減額制度があります。
適用期間は12か月で最長15年まで延長可能です。 

 

猶予制度

災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合は、返還期限の猶予を願い出ることができます。そのような状態になった場合は、延滞する前にすみやかに手続きをおこなってください。
出典:返還期限猶予 - JASSO

と公式HPにあるように、病気によっては猶予期間が設けられています。
元の「奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人 親子連鎖広がる 」に戻ると、

奨学金をめぐっては、返還に苦しむ若者が続出したため、機構は14年度、延滞金の利率を10%から5%に下げる▽年収300万円以下の人に返還を猶予する制度の利用期間を5年から10年に延ばす、などの対策を採った。 

 内容が良いか悪いかは別として、制度としては整っているのです。

 

免除制度

それでも一生ものの怪我や病気をすることもあるかもしれません。
その時には、免除制度も用意されています。

次の場合、願出により返還未済額の全部又は一部の返還を免除することができる制度があります 。

・本人が死亡し返還ができなくなったとき。

・精神若しくは身体の障害により労働能力を喪失、又は労働能力に高度の制限を有し、返還ができなくなったとき。
出典:死亡又は精神若しくは身体の障害による返還免除 - JASSO

 本当に働けずに困ったときの措置は以上の3点を用意しているのです。

 

不況なのに自己責任にするのか?

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以上の3点の理由をみて、「返済できないのは不況のせいなのに、それでも自己責任というのか?」と思われた方もいるのではないでしょうか?
しかし、それはお門違いなのではないかと考えます。

というのも、あくまで奨学金は大学へ行く手段づくりであって、その額や借りることを決める要因は「高すぎる授業料」や「大卒至上主義の社会側」に問題があると思います。
授業料が高すぎるだけなのに、「奨学金返済額が高額すぎる」と批判するのはちょっとズレていると思いませんか?

 

・給与所得が落ち込んでいるのに年々授業料が高くなること。
・とりあえずFランでもいいから大学に行っておいた方が良いという大卒至上主義。
世にあるこの2つの事実を無視して不況なのに自己責任にするのか?とは言えないはずです。

 

まとめ

ここまで見て奨学金を返せないのは借りた本人が悪いという意味が伝わったでしょうか?
冒頭でも書きましたが、僕も奨学金を借りている奨学生の身です。
この先、もしかしたら返せなくなるかもしれないし、何事もなく5年で返してしまうかもしれません。

奨学金を借りる学生は、将来返済できずにいる自分の姿をほとんど想像せずに借りている学生が大半です。
だから、返済する頃になって文句を言います。

でも奨学金を借りる時には、返済の義務が生じることも全部わかっているはずです。
だから奨学金を返せないのは借りた本人が悪い。つまり自己責任だと思っています。

 

「奨学金」を「学生ローン」という名前に変えろ。という意見も見られますが、本質はそこにはないです。

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